デンマーク紹介 -ヒュッゲ溢れる国-

こんにちは!
フライング タイガー コペンハーゲンのakemiです。
今回はデンマークのくらしに欠かせない、キャンドルの紹介です。

部屋に花を飾るように

「hyggeとは、たとえば家の中でキャンドルの光に包まれて親しい人と語らうような、ゆったりとした心地よい時間」
と表現されるように、キャンドルはデンマーク人の生活になくてはならないアイテムです。
花を飾るように、デンマークでは部屋にキャンドルを灯します。


Photo by:Nathan Dumlao
Source:Unsplash

またキャンドルには、歓迎の意味も込められています。
キャンドルを灯すのは、夜に限らず、そして家庭やレストランに限りません。
午前のビジネスミーティングでも、コーヒーと紅茶、フルーツやペーストリーが並び、来客の入室を待ってキャンドルを灯してくれるのはよくある光景です。


Photo by:Gustaf Lindqvist
Source:Unsplash

デンマークでは、居間やダイニング、寝室には間接照明を用い、キャンドルを置きます。

間接照明は良いのですが、ヨーロッパのホテルの客室が暗くて困られた方もあるのではないでしょうか。

私は、書類を浴室で読んだり、浴室のドアを開け放してそのあかりを頼りにスーツケースの中の探し物をしたりしました(笑)。
ホテル滞在といえば、キングズクロス駅の駅ナカのフォトナム&メイソンで、トラベルキャンドルという旅行用の携帯キャンドルを見かけました。
ヨーロッパの人にとってキャンドルは身近であり生活の一部になっているのですね。

キャンドル×フライング タイガー コペンハーゲン

ルイス・ポールセン社を筆頭に、照明器具でも世界に定評のあるデンマークですが、そのお手本はキャンドルの光だと言います。
フライング タイガー コペンハーゲンの店舗で使われているペンダントライトも例外ではなく、取付工事にあたっては「キャンドルらしく」あるために高さも間隔も厳密に定められているのですよ。


Source:Flying Tiger Copenhagen

2012年夏、フライング タイガー コペンハーゲンのアジア一号店となるアメリカ村ストアがオープンしました。
開業準備の中で、それはそれはたくさんのキャンドルが届くことが分かり、「日本ではキャンドルを使う文化がないので陳列を減らしましょう」と申し入れました。
デンマークからの返事は「キャンドルはフライング タイガー コペンハーゲンを代表する商品です。販売量にかかわらずヨーロッパと同じ面積を確保してください」というものでした。
オープン時には多数のメディアから取材申し込みをいただき、創業者レナート・ライボシツは、インタビューと写真撮影のほとんどをキャンドルの棚の前で行いました。


Source:Flying Tiger Copenhagen

炎に魅せられる

炎を見つめると心が鎮まることは、たき火や暖炉、キャンドルで、多くの人が経験しているところです。
キャンドルの光は、色温度が低く、落ち着きのあるくつろいだ雰囲気を作り、心を穏やかにしてくれる効果があります。
そしてその炎は空気の動きにゆらめいて光が一定ではありません。
このゆらぎは自然界に存在するリズムで、精神を安定させるそうです。


Photo:Stephane Juban
Source:Unsplash

意外なことに、欧州ロウソク製造業者協会によると、その消費量は年々増加しているそうです。
教会などの宗教用途が増えている現状はないので、宗教以外の市場が伸びていることは確実です。
これを裏付けるのは米国ロウソク協会の調査結果で、ロウソクを購入する目的は、10人中9人が「部屋でくつろぐため」をあげ、「ロマンティックな雰囲気を味わう」と「ストレス軽減」がそれに続きました。

キャンドルが広まらない日本、なぜ?

一方日本では、宗教用途とそれ以外のどちらの市場も期待通りには伸びてくれないとメーカー各社は嘆きます。
米国の大手キャンドルメーカーも、お隣の韓国の半分しか売れない日本市場に首をかしげているそうです。
韓国の人口は日本の半分以下なのに、です。

「火は危ない」、「ロウソクは危険」という日本人の認識がその理由で、「火を危なくないよう扱う」へのマインドセットが難しいのだそうです。「キャンドルは買うけれど、火をつけない」人もいると聞きます。
キャンドルの消費量が世界で一番多い北欧諸国で、キャンドルが出火原因の火災が多いわけではないのですが…

キャンドルの種類と使用注意

キャンドルの形状には、ベーシックなものでラウンドやテーパー、そしてティーライトなどがあります。
 

ラウンド

円柱状で安定感があります。お皿の上などに置いて使用します。

Source: Flying Tiger Copenhagen

 

 

テーパー

棒状で先端が細くなっています。キャンドルスタンドなどにさして使用します。

Source: Flying Tiger Copenhagen

 

 

ティーライト

小さなアルミやプラスチックのカップに入っています。ロウ垂れがなく安定した小さめの炎が特徴です。
その名が示すように、テーブルでティーポットを保温するために作られました。
カップごとホルダーに入れコンパクトなキャンドルとして、またアロマポットや茶香炉にも使用します。
Source: Flying Tiger Copenhagen

ラウンドやテーパーのようにシンプルな形のものは、ロウがとけるとともに変化する形もまた魅力ですね。
Photo:  Cesare Burei
Source: Unsplash

使用する際は、周りに燃えやすいものがないか、気を付けてください。
ロウが垂れて家具などをいためる可能性がありますので、必ず不燃性のスタンドやホルダーを利用してください。
ガラスのキャンドルスタンドが割れたことがあり、わが家のテーブルにはその時に流れ出た赤いロウの跡が今でも残っています。
この失敗から学んだのですが、テーパーなどは3‐4㎝になったら消してください。

いかがですか。
クリスマスやバースデイだけでなく、日々の暮らしにキャンドルを取り入れて、お部屋とハートに小さな灯りをともしませんか。

この記事を書いた人

aa(akemi)

フライング タイガー コペンハーゲン一番のデンマーク通。
息子とハンバーガーを愛する社内ブロガー。
不定期で、デンマーク紹介をしていきますので、皆さんお楽しみに!

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