こんにちは！Flying Tiger Copenhagenのakemiです。

心地よい寒さ、カラッとした晴天、ひろがる星空は、この季節ならでは。
コペンハーゲンの10月の平均最高気温は12℃、最低は６℃ですので、日本では十分に冬ですね。

日を追って日没が早まり、寒さが増してくる10月。
森の木の葉は鮮やかに色づき始め、地表に落ちては何層にも重なって小道を覆っていきます。

常緑樹より落葉樹が多いデンマークの秋は黄金色
Photo by Niels Thye
Source:Visit Denmark

 

夕食を済ませたあと、家中の電灯を消し、温かい紅茶とお気に入りの本を持って暖炉の前で過ごす。
これはデンマーク人の伝統的な習慣です。

照明は、人工的なまぶしい光り(昼光色など)を放つ光源は好まれず、間接照明とキャンドルが用いられます。

キャンドル中心の食卓風景
Source:Unsplash

 

そして、フライング タイガー コペンハーゲンのお店の照明は、このキャンドルの灯りを意識して設置されています。
ご来店の際は、ぜひペンダントライトも確認してみてくださいね。

 

デンマークでは、地域暖房（温水を地域導管を通して供給して暖房・給湯を行うシステム)が広く普及していますが、多くの家庭では、加えて暖炉や薪ストーブを使います。
それは薪の燃える匂いや炎のゆらめきを好ましく思うからにほかなりません。

火の側で過ごすのは寒い季節の楽しみ
Photo by Niclas Jessene
Source:Visit Denmark

 

 

薪ストーブとキャンドルのやわらかな灯りがもたらす「hygge(ヒュゲ)」、そしてそこに重なる環境先進国デンマークの人々のエコロジーの心…このような秋の夜の過ごし方には、長くデンマーク人が培ってきた精神性があふれています。

第42週は秋休み、別名〈ジャガイモ休暇〉です。

そもそもはジャガイモの収穫時期に子供たちがその手伝いをするための休暇でした。
今年は10月15日～19日、前後の土日を合わせると9日間の休みになります。
この休みに合わせて親も休暇をとり、小旅行に出たり、本格的な冬を前に森でキャンプをして自然に親しんだりして、子供たちと一緒に過ごします。

イベントももりだくさんで、休暇前の金曜日（今年は10月12日）は全国一斉行事〈走る日〉です。
森の中の安全なランニングコースから自転車専用道でのサイクリングやローラースケート、ミニトライアスロンまで、年齢や体力に合わせた種目が用意されます。
みんなと走ることを楽しんで、やり遂げた喜びと達成感に満たされて翌日からの秋休みに入ります。

そしてその夜は、コペンハーゲンではカルチャーナイトが開催されます。
コペンハーゲン全市をあげて行われる一夜限りの文化イベントで、250以上のギャラリー、美術館、劇場、教会、省庁が門戸を開き、様々な文化事業を無料で提供します。

トーク、特別展示、ライトショー、ライブなど、きっと楽しめるものが
Source:Kulturnatten

 

コペンハーゲン動物園もカルチャーナイト
Photo by Carl Lund
Source:Visit Denmark

 

また9月23日にサマーチボリを終えて閉園したチボリ公園ですが、ハロウィーンチボリがこの日から開園します。

ハロウィーン仕様のチボリ公園メインゲート
Photo by Anders　Bggild
Source:Visit Copenhagen

 

ハロウィンは、バレンタインデーや母の日、父の日と同様、「時代によって歪められたきわめて商業的なイベント」と考える人もデンマークには多いのですが、商業施設ではハロウィンの飾りつけが盛んに行われ、年々盛大になる傾向にはあります。

デンマークには子供たちが仮装して家々を回ってお菓子やお金を集めるファステラウンというお祭りが2月にあります。
その時に歌うのも「トリックorトリート」ならぬ「パンをくれないと騒ぎをおこすぞ」というもので、まさにデンマーク版のハロウィンです。
「だからデンマークにはハロウィンはいらない」と。

 

でも子供たちにとってはハロウィンもファステラウンも大いに楽しみなイベントであることは間違いありません。
Happy Halloween!