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デンマーク紹介 -ヒュッゲ溢れる国-
デンマークの幼児教育について
2020年8月フライング タイガー コペンハーゲンから、知育玩具シリーズが登場します!
今回は、知育玩具のアイテム発売に合わせて、北欧デンマークの教育についてデンマーク通のakemiさんに話を伺いました!
デンマークの幼児教育 -生涯にわたる幸福の基礎
こんにちは! フライング タイガーコペンハーゲンのAkemiです。
北欧の教育システムは定評があり、特にデンマークの幼児教育は、日本からも視察研修に訪れるなど注目を集めています。
さてデンマークではフルタイムで働く両親はこどもが生まれて6ヶ月目から保育園へ預けることができます。
デンマークでは保育園と幼稚園の区別はなく(以下幼稚園)、様々な形態の施設が存在します。保育時間は、多くは6:30から16:30です。
閉園時間が早いと驚かれる方もあるかもしれませんが、ここには幼稚園で働く職員もまた一人の親であり生活があるという考え方があります。
親たちは、送迎時間に合わせて勤務時間を調整します。
Photo by Erich Westendarp on Pixabay
平日の午後、街を歩いていると、育休中あるいは仕事帰りとおぼしき子連れの男性の姿を多く見かけます。
ママ友ならぬパパ友同士で談笑する姿もあります。これから夕飯の買い物をして、子供をお風呂に入れて、パートナーの帰宅を待って夕食となるのでしょう。
ママ、いってらっしゃい!
Photo by Erich Westendarp on Pixabay
デンマークの幼児教育が目指す6つのテーマは以下の通りです。
こどもの知的能力と社交性を高めることを目指して、2004年から学習保育が義務付けられています。
- 幼児一人ひとりの全般的な発達
- 社会適応力
- 言葉
- 身体と運動
- 自然と環境
- 文化的表現と価値
学習保育が導入され、園児たちも遊んでばかりはいられない
Photo by _Alicja_ on Pixabay
森のようちえん
自然の中で過ごすと、脳の発達を促し、コミュニケーション能力を伸ばすと考えられ、一般的な幼稚園では頻繁にこどもたちを森へ連れて行きます。
これはデンマーク発祥の「森のようちえん」と呼ばれるもので、自然の中では常に選択や判断が求められるため、心と体が育つといわれています。
雨が降っても、雪が降っても、それは自然のことなので、装備を整えて決行されます。
変わる天候の中、草木や虫、動物とのふれあうことで五感が鍛えられ、クリエイティビティも高まるそうです。
また、森の生き物との触れ合いを通じて、彼らがこれからもこの地で暮らすためにはその環境を守ることが必要だという感覚を育むことも、森のようちえんの大きな目的のひとつです。
※「森のようちえん」には、毎日のように森の中で過ごす形態と、定期的に森を訪れる形態があります。
装備さえ整っていれば、雨も寒さもへっちゃら
Photo by Arek Socha on Pixabay
おとなは何をする、何をしない
デンマークでは「こども時代はこどもらしく」に徹底しています。
おとなの存在は、遊びの動機づけをすることやアドバイスに徹し、遊びを通して知的能力を刺激し、想像力、自立心、連帯性、責任感を養うなど、こどもたちの全人的な育みに力をそそぎます。
そのためには「こどもの可能性を信じて、そばでじっと見守ること」がこどもの育成に大事なことであるとし、おとなは経験者としてこどもの行動をそばで見まもる。
これは時として簡単なことではなく、忍耐さえ要求されますが、「見守る」ことが幼いながらもこどもの自信につながり、ひいては小さな自立心を芽生えさせることになります。
また「おとなはこどもたちの意見をよく聞く」。
一生懸命説明する子、言い訳をする子、それぞれの言い分をきちんと最後まで聞きます。
こどもにとっておとなが聞いてくれるということは、おとなが自分に目を向けてくれていることで、自分が尊重されていることを感じとれる大事なことなのです。
そしておとなは聞くと同時に「こどもとよく話す」。
こどもに話しかけるのではなく、対等な人間として「こどもと話をする」。そこには、上下関係はなく、人間として平等であるという意識が根付いています。
このデンマークの人々の「見ます」「聞きます」「話します」の姿勢は幼児時代のみならず、学校教育を通して、また社会生活、家庭生活の中でも重んじられている姿勢で、いわばデンマークの「人との関わり方の文化」ともいえるものです。
こども時代はこどもらしく-おとなはこどもの育成を全力サポート
Photo by Juliane Liebermann on Unsplash
しつけは民主主義のトレーニング
デンマークの親が子供に対して声を荒げて叱る場面を見かけることはありません。
では、ぐずるこどもにどのように対応するかというと...
おとなは、まず、こどもの目線に合わせるためにしゃがむ。目を見て理由を尋ねる。
次に、おとなとしての意見を伝える。
そして、「あなたはどう思うのか、どうしたいのか」とこどもに尋ねる。
こどもはおとなを説得しようとしますので、うかうかしてはいられません。心してこどもに向かい合う必要があります。こうして親子の話し合いは、驚くほど真剣に行われます。
たとえ幼児であっても一人の人間として相対することが大切だと考えられています。
きちんと説明すればその年齢なりに理解するのであって、何よりも対話を通して考えさせ、その上で合意形成を図ることが重要であるとしています。親の意見を提示する場合も、親とは別の人格である子供の意見は尊重します。最終的に自分の道を決めるのは自分自身であるということを幼い頃から繰り返し訓練し、義務と権利、責任と自由といった民主主義の基本を毎日の生活の中で教え込んでいきます。
幼児とも対話を通して合意形成を図る
Photo by Raychan on Unsplash
国が異なれば、歴史や文化をふくめた社会背景が異なるわけで、子育てひとつとってもどちらが正しいということではありません。
こんな比較があります。花を見かけて、日本の親は「きれいね」と子供に話しかけるかもしれませんが、デンマークの親は「花が咲いているね」とだけ。
きれいかどうかは主観であって、親の感情や価値観を押し付けてはいけないというのです。
日々のささやかな子供との言葉のやりとりや行動の中にも、基本的な考え方の違いが見え隠れするわけですが、子供の健康と幸福を願う心情は、すべての親に共通するものです。
私も「経験を積み、あの当時より少しは賢くなった今なら、ゆったりとよい子育てができそうなのになぁ」などと、反省方々愚にもつかないことを考えたりします。
幼子と過ごした何ものにも代えがたい豊かな日々を、もう一度なぞりたいという想いがあるのかもしれません。額に汗して育児に励む若い親御さんたちの姿が、輝かしく、そして羨ましく目に映るこの頃です。
フライング タイガー コペンハーゲンの知育玩具セット
今回、わたしたちフライング タイガー コペンハーゲンは、「おうち」での真剣なあそびのお供、そしてそれが自然に知育につながるアイテムとして、『あそんで学べる知育玩具シリーズ』(新作20アイテム)を8/21(金)より販売します。ぜひ、ストアで手にとって、ご覧くださいね。 以下、新作以外の定番品も含め、便宜的に5つのテーマに分けて商品をご紹介しますが、こどもの想像力は簡単におとなの枠組みを飛び越えていってしまうもの。自由に楽しみ、そして、その先の「学び」と「自立」を見つけてくださいね。 さあ、あそび×学びの秋へ!
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写真引用
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