デンマーク紹介 -ヒュッゲ溢れる国-

「暑いですね」はもう聞き飽きたと思いますが、しかし暑いですね。いかがお過ごしですか。どうぞ心身を労わりながらこの暑さをやり過ごしてくださいね。

前回は、デンマークの7月をご紹介したので、今回はデンマークの8月をご紹介いたします。

デンマークの8月について

今回紹介するのは、デンマークの8月。
さて今年(2018年)のデンマークは、最高気温25℃以上の日が6月から続いています。
(デンマークの真夏日は最高気温25℃以上が基準。)

例年であれば真夏日は年に10日間前後ということですから、今年がいかに軌道を逸しているかお分かり頂けると思います。

まだ数週間は雨が降らない見込みで、たき火やトーチ、バーベキュー、散水も禁止されているとのこと。
太陽が大好きなデンマークの人々は歓喜しきりですが、ここまで来ると作物や牧畜の生育が心配されます。

8月に入ると長く楽しかった夏休みもそろそろ終盤。
学生たちは新学期に向けて準備を始め、職場も日常を取り戻しつつあります。

そんな中でも、みんな太陽や青空が愛おしくて、残り少ない夏を満喫することに余念がありません。青空の下で過ごすことそのものが最高の贅沢。小さな幸せで満たされた空間、人生にとって欠かせない「何か」が、この光景に隠されているようです。


夏を惜しむ
Photo by Thomas Rousing

Source:Wonderful Copenhagen

 

8月2週目には新学期が始まります。
自治体ごとに学校の年間予定表を発表しますが、そこに記されるのは学校「行事」ではなく学校の「休み」です。
祝祭日に加え、秋休み、クリスマス休み、冬休み、イースター休み、夏休みが記されます。
これは「休暇、命!」のデンマークらしい予定表です。また学校暦に合わせた7月から始まる2018/2019カレンダーや手帳も多く出回ります。

 

デンマークの8月といえば、もう一つ紹介したいものがございます。
コペンハーゲンから北へ約30km、ヘルシンゴー(英語ではエルシノア)にユネスコ世界文化遺産クロンボー城があります。
トリップアドバイザーの「死ぬまでに行ってみたい世界の名城25選」にも選ばれている城で、シェイクスピア戯曲『ハムレット』のエルシノア城として知られています。


ルネサンス様式の名城クロンボー
Photo by Høyrup Christensen
Source:Wonderful Copenhagen

1816年から毎年8月にこの城でシェイクスピア・フェスティバルが開催されています。
壕にしつらえた野外劇場では、ルネサンス様式の城を背景に、くるくると変わるデンマークの天候やカモメの鳴き声、星々のきらめきが舞台装置となります。この芸術と文化遺産と自然が一つになる神秘的な劇場は、多くの演劇ファンを魅了しています。


濠の上に建造されるひと夏の夢舞台‐2017年は日本デンマーク外交関係樹立150周年を祝い能『オフィーリア』が上演されたー
Source: Shakespeare Festival 2018

ハムレット(HAMLET)の名は、デンマークの伝説の王子アムレート(AMLETH)の名を言い換えて付けられています。アムレートの終わりのHを先頭に動かすと、ほらハムレットになりますね。 ところで、シェイクスピア自身がこの城を訪れたことはないそうですよ。

この記事を書いた人

aa(akemi)

フライング タイガー コペンハーゲン一番のデンマーク通。
息子とハンバーガーを愛する社内ブロガー。
不定期で、デンマーク紹介をしていきますので、皆さんお楽しみに!

写真引用
 Wonderful Copenhagen
 https://www.visitcopenhagen.com/copenhagen-tourist​

 Shakespeare Festival 2018
 http://hamletscenen.dk/en/platforms/the-shakespeare-festival/shakespeare-festival-2018/​

 

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